皆さんは、スーパーなどの商品棚から食品を手に取る時、どうしていますか?
買い物の時には、値段や見た目の鮮度など、様々な気になるポイントがあります。
その中でも、「まず消費期限や賞味期限を確認する」という人は多いのではないでしょうか。
確かに、消費期限や賞味期限を見て、その期限内に食べきる・使いきることができるかどうかを確認することは、後々家で食品ロスを出さないためにとても大切なことです。
しかし、その後に消費・賞味期限が遠いもの、つまり、棚の奥に陳列されている食品からついつい手に取ってしまっていませんか?
実はこの行動に、食品ロスが生まれる原因がひそんでいるのです。
棚の手前の食品が売れ残り、そのまま廃棄される原因に…
消費・賞味期限を気にするあまり、また、「同じ値段で少しでも得をしたい」という気持ちからか、多くの人が棚の奥の食品を取ってしまう。
すると当然、消費・賞味期限が近いもの、つまり棚の手前の食品は売れ残りやすくなってしまいます。
期限が切れて売れ残った食品は、お店にもよりますが、そのまま廃棄されて食品ロスとなってしまうことがほとんどです。
こうした期限切れの在庫は、事業系における食品ロスの大きな理由になっています。
食品ロスを出さないためにも、「棚の手前から取る」を意識して!
自分の家で「消費・賞味期限を切らさないように」「食品ロスを出さないように」と思ってやっている行動でも、それがお店から出る食品ロスの原因になっているとしたら、意味がありませんよね。
買い物の時は、その食品を「食べきる・使いきることができるのはいつなのか」を具体的に考えて、問題ない範囲であれば、なるべく消費・賞味期限の近いもの、棚の手前の食品から手に取るようにしましょう。
消費・賞味期限への先入観も、食品ロスの一因
消費・賞味期限の間違った先入観も、棚の奥から食品を取ってしまう一因になっている可能性があります。
下記のグラフを見てみてください。
当ホームページ:消費期限・賞味期限についてより
このグラフにあるように、賞味期限については品質の劣化が比較的遅く、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないのです。
しかし、何となく「賞味期限が近かったり、期限を過ぎてしまった食品」にとても悪いイメージを持っていて、
その結果、買い物の時に、賞味期限の近い食品を敬遠してしまっている人はいるのではないでしょうか。
実際は、賞味期限を数日過ぎても安全面では問題ないことがほとんどです。
特に賞味期限に関しては、棚に並んでいる食品の中に数日の違いがあってもあまり気にせず、期限の近いものから取ることを習慣にしてみませんか。
※ただし、賞味期限を過ぎたものを食べる時は、経過日数だけでなく見た目や臭いなどで個別に判断してください。
「買い物の時は、なるべく棚の手前の食品から手に取る」
ぜひ、明日から実践できるとやま食ロスゼロ作戦として、取り組んでみてくださいね!